2014年9月29日月曜日

マンチェスターユナイテッド☓レスター 感想

ファルカオ、ファン・ペルシー、ルーニー、ディマリア、エレーラと超攻撃的なチームと化したマンチェスターユナイテッドの試合を見た。
彼らはとんでもない。かなりうまい。とんでもないメンバーである。
なかでもディマリアはめちゃくちゃだ。
ドリブル、パス、シュートとすべてを兼ね備えている上に運動量まである。
とにかくすごい。貢献度で言えばクリスティアーノ・ロナウドやメッシとは役割が違うといえそれに近いレベルである。
ドリブルが上手い上にパスもうまい選手ってのはあんまりいない。スルーパスやクロスをガンガン出す。そこで攻撃が終わるわけだから自信がないと出来ない。的外れのところにパスを出したらため息が漏れる。
ラストパス出し過ぎだってと思ったがほとんどが惜しいシーンとなるので驚愕した。
スペースを与えてはいけないが距離を詰めればかわされる。
ルーニーが霞む。ルーニーはうまいがディマリアに比べると攻撃面で見劣りする。うけてさばくプレーは多いがシュートにつながるプレーが少なくなってきた。まあボールをあれだけの攻撃陣でシェアするわけだから仕方ないが。
受け手としてはファルカオとファン・ペルシーがいるからルーニーは意外と居場所がないのかもしれない。
まあ補強の仕方がおかしいのは誰もが感じていることだろう。
ファルカオも素晴らしい選手だがやはりセンターバックが足りない。
ブラケットはどう考えても物足りない。
三点目をきめられたシーンもボールホルダーに行くタイミングがおかしいから簡単にスルーパスを出されたしPKになる前のロングボールの競り合いも簡単にバランス崩されてたし。
ロホをセンターバックにしてショーをサイドバックで使うのがいいかもしれない。
エレーラは技術的にうまい。もともとはトップ下の選手だったんだっけ?テクニックがある。パスもなかなかいいと思う。
マタはいよいよ放出されるかもしれない。
メンバー構成を考えると4-3-1-2が一番スタープレイヤーを出せるんだろう。そうなると外されるのはマタになるのはしょうがないところだ。

2014年9月17日水曜日

ジエゴ・コスタ

アトレティコ・マドリーで活躍し、チェルシーに移籍したスペイン代表フォワード。
最高級のフォワードである。
決定力、オフザボール、献身性がずば抜けている。
決定力はまさにフォワードに第一に求められる能力だが非常に高い。
それらはオフザボールの良質さと量に支えられている。
見ていればわかるがとにかくよく走る。しかも効果的。
味方がフリーでボールを持てば裏に走りこむ。そしてボールが出ればシュートに素早く持っていく。
カウンターで点を量産できる。
バロテッリなんかとはかなり対照的だ。
ボールを収めるのもまずまず。プレミアだとまだファウルの基準が身にしみていない感じがする。
笛を吹かれず不満気な姿を結構見る。
守備も素晴らしい。
シメオネ仕込みのプレッシャーは伊達じゃない。
全く手を抜かない。自分のプレッシャーに連動しない味方に対して苛立っているようにすら見える。
ドログバも脅威の献身性だったがその跡を十分継げる人材だ。
あとは相手が引いた時にどこまでやれるか。
テクニックはあるが直線的なプレーが多いので相手に引かれると苦しいかもしれない。

タイミングよく裏に走る選手だ。
パサーにとっては最高のフォワード。
セスクとは抜群の相性だ。
さらにカウンターで生きるタイプなのでモウリーニョとも相性抜群。
怪我さえなければ得点王になれるだろう。
しかしエバートン戦でオウンゴールした選手に対して挑発していたのをみて好感度が大幅にダウンした。
気性も荒そうだしその辺がネックだろうか。

2014年9月7日日曜日

本田ゴール! ミラン対ラツィオ セリエA第一節

ミランはいいスタートを切った。
エル・シャーラウィ、ムンタリ、アバテ、メネズはかなりいい感じだ。
エル・シャーラウィのスピードはかなり脅威だ。ドリブルしてもスピードが落ちないし。
メネズは本来フォワードではないが豊富な運動量でパスを引き出していた。本田はメネズが開けた中央に流れ込みたいタイプなのでバロテッリよりは相性が良いだろう。今後フォワードに誰を起用するのかは分からないが。
ムンタリは運動量が多く、得点もした。
アバテはクロスがうまい。強く蹴ってもピンポイントで合せられるし、クロスを相手の足に当てないために少し動かした後にすぐクロスするパターンも持っている。
デ・ヨングは危ないボールのとられ方もしていたが、リンクマンとして、そして何よりディフェンス面で大きく貢献した。
本田は得点したことが最高の結果だ。運動量も多かった。しかし縦パスを収められないのはらしくない。まだまだ十分な状態じゃないのかもしれない。

ラツィオはカンドレーヴァが素晴らしかった。
ドリブル、クロスが極めて強力。サイドプレーヤーとしてかなり完成度が高い。
ミランが引いて守るので、サイドからも中央からも何とか崩そうとしていたがやや決定力を欠いた。

ミランは終盤になって相当きつそうだった。年齢的なものもあるだろうが、 もっとポゼッションして体力を温存したい。

2014年9月6日土曜日

バイエルン・ミュンヘン☓シャルケ ブンデスリーガ2014 第二節

バイエルン・ミュンヘンは4バック。
シャビ・アロンソがアンカーの役割で、CBの二人と組み立てる。
シャビ・アロンソは流石の一言で、ロングボールの精度が鬼畜。
ボアテングも縦パスの意識が強く、いいパスを出す。
まずシャビ・アロンソがフリーになりすぎた。マンマークつくぐらいでもいい。敏捷性はそこまでないから食いついてきたマークマンをかわすよりはワンタッチでさばくを選ぶだろう。
ローデは前節途中出場でよかった(ブンデスリーガ第一節 バイエルン・ミュンヘン☓ヴォルフスブルク ロッベンとミュラーがなぜかキレキレ)ので今回のスタメン入りは納得。この試合でもタイミングのいい縦パスからのパスアンドゴーで得点に絡んだ。素晴らしい選手。


対してシャキリは悪い内容だった。
ミドルシュートをうとうとしてひとりよがりなボールキープから奪われるシーンばかりだった。コンディションが良くないのだろう。ボールの停滞を招いた。
ラームも体のキレが良くなさそうだ。当然年齢的にもキツイだろう。

シャルケはけが人がやばそうだ。この試合でも怪我で交代していた。
シュポモティングはやっぱ中盤の選手だ。裏に抜けたら思い切り良くシュートをうってほしい。テクニックとフィジカルの強さがあるがあまりスピードがない。
ドラクスラーはテクニカルで高い位置でボールを持つとやはり危険な選手だ。
しかしシャルケは攻撃面が不安だ。ボールを奪ったら素早く縦に入れてドラクスラーの個人技というのがもっとも効率良さそうだ。
とにかくけが人が戻ってくるまで我慢する必要があるだろう。

2014年9月3日水曜日

【Jリーグ】鹿島アントラーズ☓FC東京 鹿島の先制点が生まれた理由

鹿島の先制点は土居聖真が西大伍からのロングボールをトラップしてそのままシュートというシンプルなものだった。

FC東京と鹿島アントラーズのシステム

FC東京は4-3-1-2でゲームに入った。対する鹿島アントラーズは4-2-3-1。
システム上、FC東京は鹿島アントラーズのサイドバックに誰がプレッシャーに行くのかが曖昧になりやすい。

西大伍のパス能力

鹿島アントラーズの西大伍は比較的フリーな状況だった。
そして、パスを出す能力があった。
サイドバックとしての上下動も魅力だが、フリーなときに前線を見て動き出しに合わせるパスを出せる能力は非常に強力だ。即、得点に結びつく。この能力は元鹿島の内田も高い。逆に長友はやや苦手としている。
西は得点シーンの前にも土居の裏への動き出しに正確なパスを通している。

土居聖真のオフザボール

土居はトップ下の選手だ。
トップ下は攻撃能力の高い選手が務めることがほとんどだ。
そして様々な役割が求められるが、土居はよりストライカーに近いタイプだ。
足元の技術がしっかりしていて囲まれても冷静にコントロールでき、逆に密集地からスペースにボールを逃がす能力に長けている。
さらに、二列目から裏に飛び出す動きも多いのが特徴だ。
引いてボールを引き出してパスを配給するよりは、スペースに走ってボールを引き出すほうが得意といえる。

フィッカデンティ監督の迅速な修正

これらの要因が重なって先制点が生まれた。
西がフリーになりやすく、フリーになった西はルックアップし、パスの出しどころを探す。土居は西とアイコンタクトを取りスペースに走る。西は正確にパスを出す。土居の正確なトラップ。ゴール。
ある意味必然のゴールと言える。
この失点は選手ではなく監督の責任だ。
西のパス能力を把握していればフリーにさせないようなシステムを使うか、対応する選手を明確にするべきだった(インサイドハーフが早めにチェックし、それに応じてポジションを早めにスライドさせるなど)。
しかしフィッカデンティ監督も失点後はすぐに修正し、守備時には武藤嘉紀を左に持ってきた。
先制点の前に一度西にいいパスを出された時から気になっていたのかもしれないが、時間帯的にもさすがに変えにくかったが、失点をきっかけに対応したという感じだろうか。 


フリーになったらパスを出せる選手の重要さ

裏へのパスは得点につながる。それは低い位置からでも当然そうだ。
よってバックラインの選手でもフリーで、裏にスペースが有り、味方が走りこんでいたらパスを出せなきゃダメだ。失敗してもよい。確率が低くてもそれだけの価値があるプレーだ。条件が整っているのにパスを出さないようなことが続くと、前線の選手は動かなくなる。
逆に言うと、パスを出せない選手にはプレッシャーに行く必要がない。周りの選手へのパスを狙えば良い。


山村に期待しているが、代表を目指すなら鹿島を出るべきかもしれない

今シーズンはスタメンの座を譲っている山村は私は日本代表を狙ってほしいと思っている。それはパスを出せる選手だからだ。フィジカル能力も高い。
ただ、試合に出なければ話にならない。坂井のような例もあるが、特殊なケースと考えるべきだ。
山村ももはや若いとはいえない。
ライバルは非常に若く、スタメンを争うなら他チームにいったほうが良いかもしれない。
とにかく試合に出れないのはもったいない。
この試合でも武藤に振り切られそうになって危険な位置でファールをしていたが、試合感が鈍っているのか、コンディションが悪いのか。前は左のCBをやっていたがこの試合では右だったのが影響したのか、そのあたりはよくわからない。
だが欲しがるチームは多数あるはずだ。ロンドン五輪経験者は伊達じゃない。
移籍するなら来シーズンということになるだろうが、それまでに鹿島でスタメンをとれないようなら、移籍も視野にいれてほしいものだ。
代表では練習の時間が限られているためCBは固定されがちだ。アギーレ監督はそこまで固定するかはわからないが、早めに呼ばれないと厳しいポジションだ。
能力は十分あると思うので、今後に期待だ。
まあ、この試合の出来はかなりひどかったと言わざるをえない。武藤にボコボコにされていた。試合勘を取り戻すところからはじめなければならないだろう。

2014年9月1日月曜日

香川真司がドルトムントに復帰

どうやら公式に決定したらしい。
素晴らしい移籍だ。
マンチェスターUでは出場機会を得ることがほぼできなそうだったのに対し、やはりドルトムントならかなりの試合に出ることができそうだ、という期待が持てる。
もちろん香川次第ではあるが、安心感がある。
監督が欲しがっているチームに行くというのが選手にとって非常に大切だ。
ファーガソンはほしがったので使い方もその頭の中にあった。そして香川は活躍できた。
モイーズやファン・ハールは香川を欲しがったわけではなく、香川を余ったピースにあてはめた。
香川は器用なように見えて特化型の選手だ。
どのポジションで使われても狙いはいつも一緒でバイタルエリアだ。
必ず中央に寄ってくる。これがバランスを崩すこともある。
さらにフィジカルなプレミアリーグに向いていなかった。トップ下ならまだしもボランチはさすがに厳しい。
クロップは香川の使い方を熟知している。香川もクロップのやり方を熟知している。
不安はない。

後はポジション争いだろう。
けが人が多いらしいが、チャンピオンズリーグがあれば出場機会がないということもないだろうし、スタメンだって当然狙える。
ドルトムント出戻りといえばヌリ・シャヒンだ。彼はレアル・マドリーに行ったがほとんど活躍せずドルトムントに帰った。今はどんな感じなんだ?

それにしても香川は結構マンチェスターUに固執していた印象があったがその理由は何だったんだろう。プライドやスポンサーが原因かもしれないし、もちろん本心を語っていたわけではないのかもしれない。スタメンを争う意欲は見えていたがそれはプロとして当然なことで、出場機会を求めた今回の移籍もプロとしての判断だろう。

なんにせよ、プレーを見たいというのがファンの意見としては多いと思われるので、マンチェスターUや他の移籍先候補に比べるとそれが実現する可能性が格段に上がったといえるだろう。
しかも、ドルトムントの試合は香川抜きでも結構見たいので、もし放送が増えるのなら嬉しい。
しかし、既に放送予定等が決まっていたらもう変えられないのだろうが…