2014年8月10日日曜日

ゾーンディフェンスとマンマーク、3バックと4バック、そしてパスコースとバイタルエリア

マンマークとゾーンディフェンス

 マンマークとゾーンディフェンスの違いをじつはよくわかっていない。マンマークといっても最初から各自がつきっきりになっているわけではないしゾーンだからといって人につかないわけではない。

ゾーンディフェンス

ゾーンは人と人との距離を一定に保ち縦パス(楔)を入れさせない守備と考えている。まず、パスコースを消してからボールホルダーにプレッシャーをかける。パスコースを限定していって相手が悪いポジションにボールを回した瞬間襲いかかるわけだ。

マンマーク

マンマークはまずボールホルダーにプレッシャーをかける。パスコースはあってもいいからボールホルダーにプレッシャーをかける。そのあとパスを出されてもパスの受けてのマークマンが責任をもってプレッシャーをかける。これを繰り返す。

パスコース

マンマークのほうがきつい。つねにプレッシャーをかけるしパスコースも結構ある。相手がパスコースを作る動きが少ない場合は比較的簡単にボールを奪取できそうだがポジションをこまめに修正してパスコースをつくられつづけるとマークを外されやすい。それにワンタッチの崩しにも弱い。

 ゾーンはまずはバイタルエリアに入れられないことを考える。サイドバックに対してはある程度ボールを出されても良いというポジションを取る。ボールが出てから全体をスライドさせつつプレッシャーをかける。サイドハーフとセンターハーフの間、センターハーフとセンターハーフの間にボールを出されるとピンチになりやすい。ここはどこのチームも狙ってくる。

3バックと4バックのバイタルエリア

3バックはバイタルに出されたあとに躊躇なくアタックに行きやすい。バイタルエリアに出されないのは最高だが一試合で0ということはほぼない。ゆえに出された後にどう対応するかも重要だ。基本はセンターバックが飛び出す。残りのディフェンスラインは収縮する。この時3バックだとゾーンに隙間が出にくいため躊躇なく飛び出しやすい。そもそも受けようとする人について行くのが基本だ。これはボールを持つ前から捕まえるのでマンマーク的な守備といえる。4バックだとラインから飛び出した瞬間にディフェンスラインに大きな穴が空く。サイドバックの絞りが間に合わない場合が多いからだ。

バイタルエリアでワンタッチの崩し

どちらにせよ、バイタルエリアに縦パスを入れてからワンタッチで崩されるとディフェンスラインは無力となる。バイタルエリアでのワンタッチの崩しがあまりにもうまい相手に対してはバイタルエリアでボールをもたせてミドルやらパスやらを出させたほうがまだましかもしれない。ただし、大体トップ下とかはこの辺りの技術が高い選手が多いのでそれができない。メッシなんかをここでフリーにしたらどうなるか、ということだ。しかしその辺の技術が低くそこまで危険な選手がいないがワンタッチの崩しのメカニズムが浸透している相手の場合はぜったいになしとはいえない対応とも考えられる。

 というわけで、まずはバイタルエリアに入れさせない。入れられたらどう対応するか。逆に攻撃側はどうやってパスを通すか、入れた後にどう崩すかという部分を見ると面白い。バイタルエリアは個人技が光る瞬間だ。攻撃も守備も最もピリピリした瞬間であり、見逃せない。

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