2014年8月11日月曜日

岡崎慎司を日本代表の王様にしよう

岡崎慎司が日本のベストアタッカー

香川真司でもなく本田圭佑でもなく岡崎慎司が攻撃陣で今日本のベストプレイヤーであると考える人は多いと思う。点を取ってなんぼだ。攻撃陣は。チームの攻撃をどう組み立てるかはまず得点力の最も高い選手はだれか、そしてその選手の得意な形をいかに作るかという始点で考えるべきだ。ベッカムがいてもヘディングがうまい選手がいなければクロス中心の戦術は効率的ではない。


岡崎慎司の得点パターン


 岡崎慎司の得意な得点パターンはなにか。2013-2014シーズンのブンデスリーガで15得点取ったのはほんとうに素晴らしい。しかもPKなしだ。そしてその15ゴールを見れば岡崎の得意技はすぐに分かる。答えは裏抜けだ。殆ど裏抜けと言っていい。あとはこぼれ球やサイドからの早いクロスだ。裏に抜けて一対一を決めるのもうまいし裏に抜けた後急いでチェックに来た選手を躱すのも非常にうまい。トラップもきれいなものだ。

チームの方向性と選手起用

よって日本代表は岡崎が裏に抜ける動きをした時に正確にパスを出せる選手を使うこと。あまりボールを停滞させるべきではない。シンプルに裏を狙う。多少ずれても岡崎がなんとかしてくれる。日本代表でも岡崎の裏抜けはずっと武器になっていたのでなんら違和感のない結論だ。あとは守備の負担も減らすためにワントップで起用すべきだろう。ザッケローニジャパンではポストプレーも求められるためサイドでの起用がほとんどだった。サイドからダイアゴナルに抜けるのも脅威にはなっていたが年齢も考えると純粋なフォワードとして使うべきだろう。まあ、今後のクラブでの役割次第でもあるだろうがベストポジションはやはりフォワードだ。ただしポストプレーはあんまり期待しないほうが良いかもしれない。あとミドルシュートもそんなにうまくない。あくまで裏抜けとニアに飛び込むのが岡崎慎司の武器である。よって押し込んで楔をあててワンタッチで落として中盤の選手がフィニッシュという形は減らすべきだ。シンプルに裏。これが岡崎慎司を活かす方法だ。香川真司や本田圭佑が好きなパターンはワンツーで崩すパターンだがこれとは相性が良くない。岡崎を王様にするなら香川も本田も岡崎にフィニッシュをまかせなければならない。押し込んで華麗に崩して行きたいなら柿谷曜一朗のほうが向いてるだろうか。柿谷も相手を背負うようなポストプレーは期待できないがワンタッチの技術が非常に高いので香川や本田とワンタッチの崩しをするのは容易と思われる。それでゴールがはいるならそれでも良い。岡崎にシンプルに裏に出したほうがゴールが決まるならそのほうが良い。なんにしても試合をみて監督が決めることだ。岡崎が今季0ゴールになることだってあり得るし、そうなったら大迫や柿谷もそうだがJリーグの好調な選手を使えば良い。あくまでも現時点では岡崎が頭ひとつ抜けているという話だ。

 その時のフォワードによってころころチームのやり方を変えるべきではないかもしれないが、試行錯誤して色んなパターンを試していったほうが最終的には引き出しが増えて対策もされにくくなるだろう。

岡崎慎司を活かす選手

岡崎と相性が良いのは誰だろうか。まずは青山敏弘だろう。佐藤寿人に出すロングパスをそのまま代表に持っていけばよいのだから楽ちんだ。年齢は気になるが中村憲剛や遠藤保仁も当然相性が良い。若い選手だと誰がいるだろうか。柴崎なんかは期待されている。ただ、シンプルに裏というよりはもっと崩す意識が高いように思える。青山敏弘よりロングパスを多用しない印象。ボールを大事にしながら自分もゴールに絡んでいくスタイルだ。岡崎と相性が良さそうなのはむしろ小笠原だがさすがにもう代表に呼ばれることは考えにくい。意外とこのポジションはネックになっていて、遠藤の次をどうするということは結構言われていた。サガン鳥栖の藤田直之は代表候補になっても不思議ではないほどの能力を持っている。チーム戦術的にサイド中心なのであまり目立たないがパスセンスはピカイチで、ボールロストも少なくサイドチェンジもうまい。ボランチとしてかなり能力が高い。ロングスローも持っててキャプテンシーもある。呼んで欲しい選手の一人。

 香川や本田もパスは極めてうまいのであとは岡崎をファーストチョイスとするかという監督の選択とそれに従うかどうか、というとなんだか不穏当だが、まあそういう問題も出てくる可能性はある。能力の高さゆえのプライドがある。そういう意味では岡崎がもっと王様キャラなったら…と考えてしまうが全然似合わないしありそうにないので監督の手腕が問われる(岡崎を中心にするならという前提だが)。あとは自分で持ってってミドルシュートを打つことを持ち味とする選手が多い(多すぎる!)ので図らずも囮の役ばっかりということになりそうだ。もちろん岡崎のスペースを生み出すフリーランニングも武器の一つではあるが…あとは柏木陽介と森岡亮太は期待大だ。この二人は岡崎と相性良いだろう。

岡崎慎司を王様に


 ということで私の結論は岡崎を中心にして、ポゼッションよりもカウンターを狙うチームが見てみたい!だ。岡崎様の要求に従わず裏にパスを出さない者は出場機会を失うというレベルの岡崎中心チームを見てみたい。相手が引いてきたらシンプルにサイドから。かならず岡崎がニアに突っ込んで潰れてくれるから単純に合わせるもよし、その後ろからフリーでシュートを打つもよし。クロッサーとして酒井宏樹に期待しよう。長友佑都はクロスの精度がいまいちと言われることもあるが岡崎にはニアに速いボールを送っておけばチャンスになるので問題ない。内田篤人も単純にパスが上手いのでクロスのみならずスルーパスも期待できる。

 とりあえず、アギーレ監督の岡崎の取扱いに要注目だ。

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