2014年10月16日木曜日

エデン・アザール トップ下でアザールを見たい

エデン・アザール Eden Hazard

ツイッター  https://twitter.com/hazardeden10
生年月日 1991年1月7日
国籍 ベルギー
身長 170cm
体重 71kg
クラブ
2007-2012 リール
2012~     チェルシー
背番号 10
移籍金
3200万ポンド 約39億円
5年契約
利き足 右足

ポジション トップ下 ウイング

私はトップ下がアザールのベストポジションだと思っているがモウリーニョはほぼサイドハーフとしてしか使わない。

ドリブル

左サイドから切れ込むドリブルが得意。ミドルシュートを常に狙いつつ敵を引きつける。かなりのキープ力があり、キレもあるので敵はうかつに飛び込めない。その好きに上がってきたサイドバックを使うことが多い。また、ダイアゴナルにランニングするフォワードへのパスも選択肢の一つ。

カウンターが強力

スピードもあり足元からボールが離れないのでカウンター時に脅威となる。スルーパス、シュートがあるので複数の選択肢からベストの物を選ぶことができる。

パス

楔のパスをあててワンツーを狙うことが多い。まずスルーパスを狙うというパサータイプではない。

オフザボール

基本は足元でもらう。裏に抜けるよりは狭いスペースで受ける。

狭いスペースで反転できる

私がトップ下がベストポジションだと思っているのはこの狭いスペースで反転できる能力が高いからである。イメージとしては香川の動きに近い。狭いスペースで受けてボールを処理する能力で香川は世界でもトップレベルだがアザールも負けていない。ドリブルとシュート能力も高いためサイドで使われているが得点力を十分に発揮するためにはトップ下が良いだろう。

シュート

ミドルシュートが強烈。決定力・得点力高い。この得点能力を一番発揮させるべきだと思うのだ。サイドハーフでは反転してミドルシュートを狙うシーンも作りにくい。もっというとチェルシーでは4-2-3-1を使われているため余計中央でプレーしにくい。4-3-3ならまだ良いがトップ下がいると使うスペースがどうしても少なくなる。中に切れ込んでも渋滞を起こすことになる。

2014年10月11日土曜日

アルビレックス新潟☓川崎フロンターレ

アルビレックス新潟の異常な運動量の前に川崎フロンターレが敗れ去った。
この試合のアルビレックス新潟はまさに鬼プレスだった。
後半も運動量が落ちて押し込まれるということもなかった。
まさに全員サッカーである。フォワードまでまったく献身を惜しまない。
ジェームズが遅刻でベンチ外になったのと全員規律を守る、守備で手を抜かないという姿勢は無関係ではないだろう。
守備の厳しさは監督の厳しさでもあると思われる。
ラファエル・シウバとレオ・シウバのブラジル人もかなり守備意識が高かった。
ゴールはセットプレー二つと山本康裕のスーパーミドル。
セットプレーは置いといて山本康裕のゴールはほんとうに素晴らしかった。
シュートに行く前の指宿のポストプレーも素晴らしい。ジェシの体をがっしりと抑えこんでいた。ああいうポストプレーが出来る選手はJリーグだとあまりいない。指宿はあまりゴールの匂いがしなかったがあのポストプレーだけで非常に価値がある。体を預けて相手を抑えて自分は胸トラップを狙うというのはDFからするとかなりやっかいだ。トラップできなくてもファウルをもらえることもあり、いやらしいポストプレイである。いぶすき以外だとかつての佐藤晃大が得意としていたような気がするが、最近はわからない。ちょっと前に一試合見たがそういうシーンはなく、運動量が持ち味みたいになっていた。ガンバじゃなくて組み立てに不安のあるロングボールを多用するチームに行けばまた目立つのではないか。
後目立っていたのは前半だけだが右サイドバックの松原。非常に高精度のクロスを入れていた。かなり自信があるように見えた。

対する川崎はプレッシャーに飲まれたというのもあるけどいつもの精彩を欠いていたように思える。後ろから組み立てようとしてもパスがいつもより雑で受けてのトラップが乱れていた。川崎はディフェンスラインのメンバーもつなぎの意識と技術がしっかりしているという印象だったがこの試合ではそうでもなかった。後半は中村憲剛をボランチに下げて改善を図ろうとしていた。中村憲剛はさすがのパスを通してもいたが。
惜しかったのは小林悠の相手を背負ってから強引にシュートに持っていったシーン。あれはさすが日本代表というプレーであった。
とにかく前線にボールを運べないという感じだった。
森島を途中投入したが森島はあんまり足元に要求せずに中央に構えておくべきだった。収まりが悪く効果的な選手交代とならなかった。
川崎は3失点したが守備よりも攻撃、つなぎの面で不安がでた。
ここで簡単な不安の解消法がある。ポゼッションサッカーをやめることだ。ハイプレスをくぐり抜けられないならうしそからつなぐことをやめてロングボールをどんどん入れること。後ろで奪われるくらいなら確率が低くてもそういうプレーを増やすのがリスクヘッジというものだ。
理想だけが高いチームはもっとも脆い。
だが風間監督はそういうことはしないだろう。いままで理想に近いプレーを出来ていたのだから。3バックだってためしているしまだまだ持ち駒はある。優勝は厳しくなったかもしれないが理想は捨てるべきではないだろう。

2014年10月5日日曜日

ジェレミー・メネス(ACミラン) 抜群のテクニックに運動量も併せ持つ

ジェレミー・メネス
    1987.5.7
    フランス
    リーグ・アン最年少ゴール・ハットトリック記録保持者
    ソショー→モナコ→ローマ→PSG→ACミラン
  
ミランでは3トップの真中、トップ下、ウイングのどれか。
ベストは3トップの真中。いまはフェルナンド・トーレスが出ているけどトーレスは控えで4-3-3が一番いいと思う。
メネスは純粋なワントップじゃなくメッシとかがやってるニセのワントップ的役割を担うのが一番生きる。そういう意味では次にトップ下が生きる。
サイドに置くと一対一の局面が多くなる。スピードで勝負するタイプでないのでサイドバックとの一対一は対して抜けない。
テクニックがあり狭いスペースでもボールを奪われることなくするする抜けていくドリブルが上手い。
敵を引きつけてサイドにパスを出せる。運動量も多くボールも収まるためカウンター時に起点となれる。
基本的に裏に抜けずに引いて受けるためディフェンスラインの裏にはウイングが走りこむ必要がある。
本田は遅いがオフ・ザ・ボールの動きはうまく、マークを外してフリーになるのが旨い。
エル・シャーラウィ―はめちゃくちゃ早いので言わずもがな。ドリブル突破で中央を陥落させることもできる。
メネスをニセのトップとして使うことで相手に捕まりにくくする。
自由に動くことでテクニックが存分に生きる。

2014年10月3日金曜日

鹿島の右サイドバック西大伍が日本代表招集

西が代表に招集された。
納得である。
最近の出来は鹿島というチームに関しても西個人に関しても良かった。
特に西はチャンスメーカーとして際立っていた。
鹿島は小笠原に柴咲と大ブルボランチの両方がパサーでありそちらに注目が行きがちだが西もサイドバックとは思えないほどパスが上手い。このへんは内田と似ている。
パスに関しては内田より旨いかもしれない。
鋭いオーバーラップからのクロスよりも低い位置から一本の縦パスでディフェンスラインの裏をつくパスが絶妙に上手い。
特に土居との相性が良くてお互いによく見てタイミングを合わせている。

ただし、本田と右サイドを形成する場合はより高い位置でもプレーが必要となる。
ミランでの本田を見れば一目瞭然で、アバテがウイングのように高く上がって本田は中に入り込むという形が多い。
さらに鹿島では4231でトップ下の土居がダイアゴナルに動いて裏を狙うが代表では433である。
左サイドのウイングがフォワードを越して右側に来ることは稀と思われるのでワントップの動き出しにあわせるのが多くなると思うがワントップへのスルーパスは当然警戒される。
岡崎との相性はまちがいなくいいがハーフナーとは未知数だ。

2014年9月29日月曜日

マンチェスターユナイテッド☓レスター 感想

ファルカオ、ファン・ペルシー、ルーニー、ディマリア、エレーラと超攻撃的なチームと化したマンチェスターユナイテッドの試合を見た。
彼らはとんでもない。かなりうまい。とんでもないメンバーである。
なかでもディマリアはめちゃくちゃだ。
ドリブル、パス、シュートとすべてを兼ね備えている上に運動量まである。
とにかくすごい。貢献度で言えばクリスティアーノ・ロナウドやメッシとは役割が違うといえそれに近いレベルである。
ドリブルが上手い上にパスもうまい選手ってのはあんまりいない。スルーパスやクロスをガンガン出す。そこで攻撃が終わるわけだから自信がないと出来ない。的外れのところにパスを出したらため息が漏れる。
ラストパス出し過ぎだってと思ったがほとんどが惜しいシーンとなるので驚愕した。
スペースを与えてはいけないが距離を詰めればかわされる。
ルーニーが霞む。ルーニーはうまいがディマリアに比べると攻撃面で見劣りする。うけてさばくプレーは多いがシュートにつながるプレーが少なくなってきた。まあボールをあれだけの攻撃陣でシェアするわけだから仕方ないが。
受け手としてはファルカオとファン・ペルシーがいるからルーニーは意外と居場所がないのかもしれない。
まあ補強の仕方がおかしいのは誰もが感じていることだろう。
ファルカオも素晴らしい選手だがやはりセンターバックが足りない。
ブラケットはどう考えても物足りない。
三点目をきめられたシーンもボールホルダーに行くタイミングがおかしいから簡単にスルーパスを出されたしPKになる前のロングボールの競り合いも簡単にバランス崩されてたし。
ロホをセンターバックにしてショーをサイドバックで使うのがいいかもしれない。
エレーラは技術的にうまい。もともとはトップ下の選手だったんだっけ?テクニックがある。パスもなかなかいいと思う。
マタはいよいよ放出されるかもしれない。
メンバー構成を考えると4-3-1-2が一番スタープレイヤーを出せるんだろう。そうなると外されるのはマタになるのはしょうがないところだ。

2014年9月17日水曜日

ジエゴ・コスタ

アトレティコ・マドリーで活躍し、チェルシーに移籍したスペイン代表フォワード。
最高級のフォワードである。
決定力、オフザボール、献身性がずば抜けている。
決定力はまさにフォワードに第一に求められる能力だが非常に高い。
それらはオフザボールの良質さと量に支えられている。
見ていればわかるがとにかくよく走る。しかも効果的。
味方がフリーでボールを持てば裏に走りこむ。そしてボールが出ればシュートに素早く持っていく。
カウンターで点を量産できる。
バロテッリなんかとはかなり対照的だ。
ボールを収めるのもまずまず。プレミアだとまだファウルの基準が身にしみていない感じがする。
笛を吹かれず不満気な姿を結構見る。
守備も素晴らしい。
シメオネ仕込みのプレッシャーは伊達じゃない。
全く手を抜かない。自分のプレッシャーに連動しない味方に対して苛立っているようにすら見える。
ドログバも脅威の献身性だったがその跡を十分継げる人材だ。
あとは相手が引いた時にどこまでやれるか。
テクニックはあるが直線的なプレーが多いので相手に引かれると苦しいかもしれない。

タイミングよく裏に走る選手だ。
パサーにとっては最高のフォワード。
セスクとは抜群の相性だ。
さらにカウンターで生きるタイプなのでモウリーニョとも相性抜群。
怪我さえなければ得点王になれるだろう。
しかしエバートン戦でオウンゴールした選手に対して挑発していたのをみて好感度が大幅にダウンした。
気性も荒そうだしその辺がネックだろうか。

2014年9月7日日曜日

本田ゴール! ミラン対ラツィオ セリエA第一節

ミランはいいスタートを切った。
エル・シャーラウィ、ムンタリ、アバテ、メネズはかなりいい感じだ。
エル・シャーラウィのスピードはかなり脅威だ。ドリブルしてもスピードが落ちないし。
メネズは本来フォワードではないが豊富な運動量でパスを引き出していた。本田はメネズが開けた中央に流れ込みたいタイプなのでバロテッリよりは相性が良いだろう。今後フォワードに誰を起用するのかは分からないが。
ムンタリは運動量が多く、得点もした。
アバテはクロスがうまい。強く蹴ってもピンポイントで合せられるし、クロスを相手の足に当てないために少し動かした後にすぐクロスするパターンも持っている。
デ・ヨングは危ないボールのとられ方もしていたが、リンクマンとして、そして何よりディフェンス面で大きく貢献した。
本田は得点したことが最高の結果だ。運動量も多かった。しかし縦パスを収められないのはらしくない。まだまだ十分な状態じゃないのかもしれない。

ラツィオはカンドレーヴァが素晴らしかった。
ドリブル、クロスが極めて強力。サイドプレーヤーとしてかなり完成度が高い。
ミランが引いて守るので、サイドからも中央からも何とか崩そうとしていたがやや決定力を欠いた。

ミランは終盤になって相当きつそうだった。年齢的なものもあるだろうが、 もっとポゼッションして体力を温存したい。

2014年9月6日土曜日

バイエルン・ミュンヘン☓シャルケ ブンデスリーガ2014 第二節

バイエルン・ミュンヘンは4バック。
シャビ・アロンソがアンカーの役割で、CBの二人と組み立てる。
シャビ・アロンソは流石の一言で、ロングボールの精度が鬼畜。
ボアテングも縦パスの意識が強く、いいパスを出す。
まずシャビ・アロンソがフリーになりすぎた。マンマークつくぐらいでもいい。敏捷性はそこまでないから食いついてきたマークマンをかわすよりはワンタッチでさばくを選ぶだろう。
ローデは前節途中出場でよかった(ブンデスリーガ第一節 バイエルン・ミュンヘン☓ヴォルフスブルク ロッベンとミュラーがなぜかキレキレ)ので今回のスタメン入りは納得。この試合でもタイミングのいい縦パスからのパスアンドゴーで得点に絡んだ。素晴らしい選手。


対してシャキリは悪い内容だった。
ミドルシュートをうとうとしてひとりよがりなボールキープから奪われるシーンばかりだった。コンディションが良くないのだろう。ボールの停滞を招いた。
ラームも体のキレが良くなさそうだ。当然年齢的にもキツイだろう。

シャルケはけが人がやばそうだ。この試合でも怪我で交代していた。
シュポモティングはやっぱ中盤の選手だ。裏に抜けたら思い切り良くシュートをうってほしい。テクニックとフィジカルの強さがあるがあまりスピードがない。
ドラクスラーはテクニカルで高い位置でボールを持つとやはり危険な選手だ。
しかしシャルケは攻撃面が不安だ。ボールを奪ったら素早く縦に入れてドラクスラーの個人技というのがもっとも効率良さそうだ。
とにかくけが人が戻ってくるまで我慢する必要があるだろう。

2014年9月3日水曜日

【Jリーグ】鹿島アントラーズ☓FC東京 鹿島の先制点が生まれた理由

鹿島の先制点は土居聖真が西大伍からのロングボールをトラップしてそのままシュートというシンプルなものだった。

FC東京と鹿島アントラーズのシステム

FC東京は4-3-1-2でゲームに入った。対する鹿島アントラーズは4-2-3-1。
システム上、FC東京は鹿島アントラーズのサイドバックに誰がプレッシャーに行くのかが曖昧になりやすい。

西大伍のパス能力

鹿島アントラーズの西大伍は比較的フリーな状況だった。
そして、パスを出す能力があった。
サイドバックとしての上下動も魅力だが、フリーなときに前線を見て動き出しに合わせるパスを出せる能力は非常に強力だ。即、得点に結びつく。この能力は元鹿島の内田も高い。逆に長友はやや苦手としている。
西は得点シーンの前にも土居の裏への動き出しに正確なパスを通している。

土居聖真のオフザボール

土居はトップ下の選手だ。
トップ下は攻撃能力の高い選手が務めることがほとんどだ。
そして様々な役割が求められるが、土居はよりストライカーに近いタイプだ。
足元の技術がしっかりしていて囲まれても冷静にコントロールでき、逆に密集地からスペースにボールを逃がす能力に長けている。
さらに、二列目から裏に飛び出す動きも多いのが特徴だ。
引いてボールを引き出してパスを配給するよりは、スペースに走ってボールを引き出すほうが得意といえる。

フィッカデンティ監督の迅速な修正

これらの要因が重なって先制点が生まれた。
西がフリーになりやすく、フリーになった西はルックアップし、パスの出しどころを探す。土居は西とアイコンタクトを取りスペースに走る。西は正確にパスを出す。土居の正確なトラップ。ゴール。
ある意味必然のゴールと言える。
この失点は選手ではなく監督の責任だ。
西のパス能力を把握していればフリーにさせないようなシステムを使うか、対応する選手を明確にするべきだった(インサイドハーフが早めにチェックし、それに応じてポジションを早めにスライドさせるなど)。
しかしフィッカデンティ監督も失点後はすぐに修正し、守備時には武藤嘉紀を左に持ってきた。
先制点の前に一度西にいいパスを出された時から気になっていたのかもしれないが、時間帯的にもさすがに変えにくかったが、失点をきっかけに対応したという感じだろうか。 


フリーになったらパスを出せる選手の重要さ

裏へのパスは得点につながる。それは低い位置からでも当然そうだ。
よってバックラインの選手でもフリーで、裏にスペースが有り、味方が走りこんでいたらパスを出せなきゃダメだ。失敗してもよい。確率が低くてもそれだけの価値があるプレーだ。条件が整っているのにパスを出さないようなことが続くと、前線の選手は動かなくなる。
逆に言うと、パスを出せない選手にはプレッシャーに行く必要がない。周りの選手へのパスを狙えば良い。


山村に期待しているが、代表を目指すなら鹿島を出るべきかもしれない

今シーズンはスタメンの座を譲っている山村は私は日本代表を狙ってほしいと思っている。それはパスを出せる選手だからだ。フィジカル能力も高い。
ただ、試合に出なければ話にならない。坂井のような例もあるが、特殊なケースと考えるべきだ。
山村ももはや若いとはいえない。
ライバルは非常に若く、スタメンを争うなら他チームにいったほうが良いかもしれない。
とにかく試合に出れないのはもったいない。
この試合でも武藤に振り切られそうになって危険な位置でファールをしていたが、試合感が鈍っているのか、コンディションが悪いのか。前は左のCBをやっていたがこの試合では右だったのが影響したのか、そのあたりはよくわからない。
だが欲しがるチームは多数あるはずだ。ロンドン五輪経験者は伊達じゃない。
移籍するなら来シーズンということになるだろうが、それまでに鹿島でスタメンをとれないようなら、移籍も視野にいれてほしいものだ。
代表では練習の時間が限られているためCBは固定されがちだ。アギーレ監督はそこまで固定するかはわからないが、早めに呼ばれないと厳しいポジションだ。
能力は十分あると思うので、今後に期待だ。
まあ、この試合の出来はかなりひどかったと言わざるをえない。武藤にボコボコにされていた。試合勘を取り戻すところからはじめなければならないだろう。

2014年9月1日月曜日

香川真司がドルトムントに復帰

どうやら公式に決定したらしい。
素晴らしい移籍だ。
マンチェスターUでは出場機会を得ることがほぼできなそうだったのに対し、やはりドルトムントならかなりの試合に出ることができそうだ、という期待が持てる。
もちろん香川次第ではあるが、安心感がある。
監督が欲しがっているチームに行くというのが選手にとって非常に大切だ。
ファーガソンはほしがったので使い方もその頭の中にあった。そして香川は活躍できた。
モイーズやファン・ハールは香川を欲しがったわけではなく、香川を余ったピースにあてはめた。
香川は器用なように見えて特化型の選手だ。
どのポジションで使われても狙いはいつも一緒でバイタルエリアだ。
必ず中央に寄ってくる。これがバランスを崩すこともある。
さらにフィジカルなプレミアリーグに向いていなかった。トップ下ならまだしもボランチはさすがに厳しい。
クロップは香川の使い方を熟知している。香川もクロップのやり方を熟知している。
不安はない。

後はポジション争いだろう。
けが人が多いらしいが、チャンピオンズリーグがあれば出場機会がないということもないだろうし、スタメンだって当然狙える。
ドルトムント出戻りといえばヌリ・シャヒンだ。彼はレアル・マドリーに行ったがほとんど活躍せずドルトムントに帰った。今はどんな感じなんだ?

それにしても香川は結構マンチェスターUに固執していた印象があったがその理由は何だったんだろう。プライドやスポンサーが原因かもしれないし、もちろん本心を語っていたわけではないのかもしれない。スタメンを争う意欲は見えていたがそれはプロとして当然なことで、出場機会を求めた今回の移籍もプロとしての判断だろう。

なんにせよ、プレーを見たいというのがファンの意見としては多いと思われるので、マンチェスターUや他の移籍先候補に比べるとそれが実現する可能性が格段に上がったといえるだろう。
しかも、ドルトムントの試合は香川抜きでも結構見たいので、もし放送が増えるのなら嬉しい。
しかし、既に放送予定等が決まっていたらもう変えられないのだろうが…

2014年8月31日日曜日

ブンデスリーガ第一節 バイエルン・ミュンヘン☓ヴォルフスブルク ロッベンとミュラーがなぜかキレキレ

バイエルン・ミュンヘン対ヴォルフスブルクの感想。

バイエルン・ミュンヘンはさすがにきつそうだった。メンバーも落としてるしワールドカップの疲労が色濃い。

ガウディーニョ 

ガウディーニョはまだ17歳らしいがボランチで開幕スタメンとなった。前半は素晴らしい出来で攻撃の中心となっていた。テクニックがありボランチとしてボールの配給を高いレベルでやっていた。シャビ・アロンソが来るらしいが出番はありそう。期待の若手。

ロッベンとミュラー


この二人はなぜかキレキレだった。ワールドカップを最後まで戦ったのだが…
化物である。攻撃はバイエルン・ミュンヘンらしからぬロングボール主体アンドロッベンの個人技頼みという感じだった。ミュラーは運動量豊富であらゆるところに顔出していた。特にゴール前にガンガン飛び込んでチャンスを作っていた。

ゲッツェ、ノイアー、ラーム


この辺は疲れが残ってるなあという感じ。特にノイアーはミスが多く出来が悪かった。

アラバのボランチは微妙


アラバがボランチだったけど特に印象に残らず無難にプレーしていた。悪いとは言わないがやはりサイドで起用したい。アラバはオーバーラップのコース取りが極めて巧みなのでサイドでキープできるリベリーなんかと相性が良い。ダブルボランチだとオーバーラップした後のリスクがでかすぎて機会が限られる。せめて3ボランチにしないと行きないのではないか。まあ単純にボランチで出場できる選手がいなかっただけだろうけど。

オリッチはさすが


素晴らしいシュートを決めた。ヴォルフスブルクはサイドから決定機を何回も作っていたしこの結果は悔しい。デブルイネは印象薄い。

ローデはいい感じ


新加入のローデは途中出場でインパクトを残した。幻のゴールもあったしカウンター時にきっちりロッベンにいいパスを通して決定機を作った。現状なら十分スタメンを狙える。要注目。

全体的な感想


バイエルン・ミュンヘンはコンディションもよくなく、3バックもまだ試行錯誤の段階という感じだった。
バイエルン・ミュンヘン、というかグアルディオラは鬼のようなトランジションの早さとプレスとポゼッションで相手を蹂躙するのが得意だがすべていまいちだった。ポゼッションから崩せずロングボールが多くなったしトランジションも遅い。
これは明らかにコンディションが悪いせいなので今後徐々に良くなっていくと思われる。
とにかくロッベンはやばいと思った。

2014年8月30日土曜日

ファン・ハールの3-5-2における守備のメカニズム

 プレミアリーグ第二節のサンダーランド戦を見た。
 結果は1-1の引き分けだ。
 色々感想はあるがとりあえずメモとして相手組立時の守備のメカニズムはどうだったかを書いていく。

 サンダーランドは比較的つなごうとしてきた。

 まず右CBのオシェイにボールをもたせる。右フォワードででたファン・ペルシはブラウンにボールが出たらプレッシャーに行くが左フォワードのルーニーはオシェイに持たせる。
 オシェイに持たせたらルーニーは右サイドバックへのパスコースを消す。縦パスに対してはボランチが狙う。左CBのブラウンへのパスコースは消さない。
 オシェイがブラウンにパスを出したらファン・ペルシーがプレッシャー。ルーニーはリターンパスを出させないように中央に寄る。
 この時左サイドバックへのパスコースが開いている。ブラウンはそこにパス。左サイドバックに対して右ウイングバックのバレンシアがプレッシャー。この時相手左ウイングは右CBのフィル・ジョーンズが抑えて、全体的にゾーンを右側にスライドさせる。

 相手の左サイドに誘導しているのがよく分かる。サイドバックへのパスコースをルーニーが消すのに対し、ファン・ペルシーはむしろわざとあけている。
 つまり左サイドバックにパスが出た瞬間にスイッチを入れてボールを奪おうという考えだと思われる。

 しかし、バレンシアのプレッシャー が遅い。相手に2タッチくらいの余裕を与えている。そうなると余裕を持ってバックパスなりサイドチェンジなりの選択が可能になる。

 オランダでも同じような構造があった。オランダの時はロッベンよりもファン・ペルシーのほうがパスコースをきる役割を担っていた。

 右ウイングバックはラファエルとバレンシアでいくのだろうか。フィル・ジョーンズか?ディマリアが入ったので4バックに移行する可能性が高いしラファエルとフィル・ジョーンズが基本になりそうだ。

ディマリアの加入にも思うところはあるが今回はいいか。

2014年8月13日水曜日

【Jリーグ2014】柏レイソルの守備戦術とその攻略法を考える【横浜マリノス×柏レイソル】

横浜マリノス戦を見たのでメモ。

サイドに追い詰めてプレッシャー


 ワントップとツーシャドーはサイドまで広がらずあくまで中への縦パスを切る。スリートップならまず前の三人の守備の役割を確認する。サイドバックをどれくらい見るか。かなりマンマーク気味で行くならかなり運動量が求められるし切り替えも早くしないとならない。あまりサイドまで食いつかないならマークの受け渡しとスライドのスムーズさがキーポイント。柏はサイドバックに渡った瞬間にスイッチが入る。これは前から行く場合。マリノス戦は基本リードされてたからこの時間帯が多かった。前から行くときとひいて守るときで使い分けるのが基本的なやり方。サイドバックがボールを持ったらウイングバックがプレス。すぐに行けるポジションを取る。相手ウイングはアウトサイドのセンターバックが補足。3バックの外側と中央の呼び方をだれか考えてほしい。インサイドハーフとアンカーみたいな。結構求められる能力が違うようなきがするんだがどうだろう。まあそんな感じでボールサイドにスライドする。マークが外れると一瞬でサイド突破されるので注意。相手サイドバックを2シャドーが見るなら5バック気味になるので押し込まれるが硬い。2シャドーとワントップはボランチやCBへのパスコースを切る。この守備をスムーズにやられるとかなり窮屈でなかなか苦しい。センターバックに対して3人が圧力をかけてくるので横に出さざるをえない。出すと待ち構えていたウイングバックが飛んでくる。
 

対策は…門を通して楔を入れろ!


 当然、攻撃側は裏と、バイタルエリアを狙う。これはどの相手に対してもそうだ。前から守備に来られたらセーフティーファースト。負けてるならリスクを負ってかいくぐりを狙う。柏はサイドに追い詰めてくる。安易なサイドチェンジはリスクが高い。サイドバックに渡すのはもうしょうがない。3人が縦パスのコースを切るのでボランチにCBからのパスはほぼできない。よってサイドバックに渡す。出した瞬間に食いついてくるのでカットはされない。よってサイドバックに渡した瞬間にこちらもポジションを修正する。GKとCBは即座にバックパスに備える。CBは狙われているのを自覚する。ボランチが下がる。ここで相手のCHも食いついてきたらチャンス。ウイングバックとCHの間にパスを通す。このコースに顔を出さないと詰む。もちろんサイドハーフも縦パスに備える。WBが縦にプレッシャーをかけるので基本縦パスコースはないが。中盤が4枚なので柏の前線3人より前に前に出れれば意外とパスコースが開いている。プレッシャーに来るウイングバックとCHの間を通す。そのためにボランチはCHをひきつけるためにもパスを受けれるポジションを取る。しかしそれも承知のうえで3バックが縦パスには厳しく行く。ここでワンタッチで躱すか落としてワンツーを狙う。楔を通されたらCBが厳しく行く、というパターンの守備はワンタッチの崩しには無力である。ゆえにファウルしてでも止めに来る。楔をスルーしてもよい。よって楔を受ける選手の近くにもう一人選手がいなければならない。その選手が前を向いてボールを受けたら裏に走ろう。

 簡単には成功しないけど楔を入れてからのワンタッチの崩しパターンはどのチームにも通用するし常に持っておきたい。浦和なんかは約束事として動いているし熟成すれば脅威になる。後はお約束のカウンターとセットプレーはっきりいって転をとるならこれがサッカーでは一番大事。これと固い守備があれば上位に行ける。でも崩しがないとおもしろくない。マリノスは引き分けたけど2得点は華麗だった。対する柏はセットプレーから2点。ダメージは横浜のほうがでかい試合となったけど横浜の攻撃陣には拍手を送りたい。特にラフィーニャは最強だった。裏にも抜けてくれるしポストもしっかりこなす。何よりゴールもしたわけで、これから超期待だ。セットプレーでマーク外したら勝てないけどね。

2014年8月12日火曜日

【Jリーグ2014】川又堅碁がアルビレックス新潟から名古屋グランパスに移籍!日本代表入りにアピールできるか?

 アルビレックス新潟の川又堅碁が名古屋グランパスに移籍した。川又堅碁は名古屋で活躍し日本代表入りにアピールできるだろうか?

川又堅碁の強み


 フォワードらしくその得点力が魅力だ。と言っても2013-2014シーズンに爆発したのでこれが継続できるかどうかが重要だ。今シーズンはアルビレックス新潟でなかなかスタメンに入れなかったので昨シーズン並みの得点は難しいかもしれないが単なるラッキーではないことを証明する事ができるか。
 川又の強みはなんといってもクロスに合わせる能力だ。オフザボールの動きが抜群である。それもニアでもファーでも決める力があるのは最高だ。ニアなら相手の視界から外れた一瞬をついて前に入り先にボールを触れるし、ファーなら膨らむ動きでDFの背後をとる動きも秀逸。得点パターンはサイドからのボールに合わせるのとこぼれ球が殆どで特化型のフォワードといえる。川又を活かすには徹底的にクロスを上げる形を作ること。クロスを入れる選手がフリーでキックの精度が高ければニアでもファーでも空いてる方に動き出してボールを引き出してくれるため得点の匂いがプンプンするだろう。

川又は名古屋で活躍できるか?


 難しい。まずチーム状況が良くない中で救世主として期待されるがどの選手が入っても難しいだろう。特にフォワードでなおかつ生かされてなんぼの川又が生きるかどうかは中盤次第なところが大きい。名古屋は得点力がめちゃくちゃ低いとは思わないが絶対的なエースが欲しかったのだろう。ディフェンスあるいは中盤を獲得すべきであり、地道な補強をして欲しかったが派手な動きとなった。先程述べたように川又はサイドからのクロスに合わせるのが大得意だ。この点では日本で一番かもしれない。よって阿部翔平や田中隼磨が残っていれば最高の補強と断言できたのだが、今はいない。レアンドロ・ドミンゲスは中央で仕事をする選手だし、期待できるのは小川佳純くらいだろうか。名古屋の補強戦略が謎である。永井謙佑や玉田圭司、ケネディがいるのでフォーメーションはどうなるのかも注目だろう。川又はワントップが生きると思うがツートップの可能性が高そうだ。そしてケネディは近いうちに移籍するのかもしれない。永井が好きなので頑張って欲しいところ。川又を最大限に活かすなら玉田圭司を左、小川佳純を右においてガンガンクロスを上げる方向が良いだろう。

川又がほかのチームを選択していたら…


 川又に興味を示していたのは名古屋グランパスのほかに横浜マリノス、セレッソ大阪、FC東京、清水エスパルスとそうそうたる顔ぶれだ。横浜マリノスはラフィーニャがよさげだしセレッソもカカウを獲得した。FC東京はなぜ欲しがったのかわからないくらいフォワードは充実しているが…清水もノヴァコビッチがいる。セレッソはカカウがどうなるか未定だったがフォルラン、杉本がいた。なんつーか贅沢だな…この中でフィットしそうなのはFC東京か清水エスパルスかな。クロスからの得点が比較的多いイメージから。ただ、FC東京は壮絶なポジション争いになるし清水エスパルスもノヴァコビッチの存在がでかいのでなんとも言えない。多分名古屋を選んだのは「求められている」と一番感じられたからなのだろう。

 川又堅碁の今後に期待!

2014年8月11日月曜日

岡崎慎司を日本代表の王様にしよう

岡崎慎司が日本のベストアタッカー

香川真司でもなく本田圭佑でもなく岡崎慎司が攻撃陣で今日本のベストプレイヤーであると考える人は多いと思う。点を取ってなんぼだ。攻撃陣は。チームの攻撃をどう組み立てるかはまず得点力の最も高い選手はだれか、そしてその選手の得意な形をいかに作るかという始点で考えるべきだ。ベッカムがいてもヘディングがうまい選手がいなければクロス中心の戦術は効率的ではない。


岡崎慎司の得点パターン


 岡崎慎司の得意な得点パターンはなにか。2013-2014シーズンのブンデスリーガで15得点取ったのはほんとうに素晴らしい。しかもPKなしだ。そしてその15ゴールを見れば岡崎の得意技はすぐに分かる。答えは裏抜けだ。殆ど裏抜けと言っていい。あとはこぼれ球やサイドからの早いクロスだ。裏に抜けて一対一を決めるのもうまいし裏に抜けた後急いでチェックに来た選手を躱すのも非常にうまい。トラップもきれいなものだ。

チームの方向性と選手起用

よって日本代表は岡崎が裏に抜ける動きをした時に正確にパスを出せる選手を使うこと。あまりボールを停滞させるべきではない。シンプルに裏を狙う。多少ずれても岡崎がなんとかしてくれる。日本代表でも岡崎の裏抜けはずっと武器になっていたのでなんら違和感のない結論だ。あとは守備の負担も減らすためにワントップで起用すべきだろう。ザッケローニジャパンではポストプレーも求められるためサイドでの起用がほとんどだった。サイドからダイアゴナルに抜けるのも脅威にはなっていたが年齢も考えると純粋なフォワードとして使うべきだろう。まあ、今後のクラブでの役割次第でもあるだろうがベストポジションはやはりフォワードだ。ただしポストプレーはあんまり期待しないほうが良いかもしれない。あとミドルシュートもそんなにうまくない。あくまで裏抜けとニアに飛び込むのが岡崎慎司の武器である。よって押し込んで楔をあててワンタッチで落として中盤の選手がフィニッシュという形は減らすべきだ。シンプルに裏。これが岡崎慎司を活かす方法だ。香川真司や本田圭佑が好きなパターンはワンツーで崩すパターンだがこれとは相性が良くない。岡崎を王様にするなら香川も本田も岡崎にフィニッシュをまかせなければならない。押し込んで華麗に崩して行きたいなら柿谷曜一朗のほうが向いてるだろうか。柿谷も相手を背負うようなポストプレーは期待できないがワンタッチの技術が非常に高いので香川や本田とワンタッチの崩しをするのは容易と思われる。それでゴールがはいるならそれでも良い。岡崎にシンプルに裏に出したほうがゴールが決まるならそのほうが良い。なんにしても試合をみて監督が決めることだ。岡崎が今季0ゴールになることだってあり得るし、そうなったら大迫や柿谷もそうだがJリーグの好調な選手を使えば良い。あくまでも現時点では岡崎が頭ひとつ抜けているという話だ。

 その時のフォワードによってころころチームのやり方を変えるべきではないかもしれないが、試行錯誤して色んなパターンを試していったほうが最終的には引き出しが増えて対策もされにくくなるだろう。

岡崎慎司を活かす選手

岡崎と相性が良いのは誰だろうか。まずは青山敏弘だろう。佐藤寿人に出すロングパスをそのまま代表に持っていけばよいのだから楽ちんだ。年齢は気になるが中村憲剛や遠藤保仁も当然相性が良い。若い選手だと誰がいるだろうか。柴崎なんかは期待されている。ただ、シンプルに裏というよりはもっと崩す意識が高いように思える。青山敏弘よりロングパスを多用しない印象。ボールを大事にしながら自分もゴールに絡んでいくスタイルだ。岡崎と相性が良さそうなのはむしろ小笠原だがさすがにもう代表に呼ばれることは考えにくい。意外とこのポジションはネックになっていて、遠藤の次をどうするということは結構言われていた。サガン鳥栖の藤田直之は代表候補になっても不思議ではないほどの能力を持っている。チーム戦術的にサイド中心なのであまり目立たないがパスセンスはピカイチで、ボールロストも少なくサイドチェンジもうまい。ボランチとしてかなり能力が高い。ロングスローも持っててキャプテンシーもある。呼んで欲しい選手の一人。

 香川や本田もパスは極めてうまいのであとは岡崎をファーストチョイスとするかという監督の選択とそれに従うかどうか、というとなんだか不穏当だが、まあそういう問題も出てくる可能性はある。能力の高さゆえのプライドがある。そういう意味では岡崎がもっと王様キャラなったら…と考えてしまうが全然似合わないしありそうにないので監督の手腕が問われる(岡崎を中心にするならという前提だが)。あとは自分で持ってってミドルシュートを打つことを持ち味とする選手が多い(多すぎる!)ので図らずも囮の役ばっかりということになりそうだ。もちろん岡崎のスペースを生み出すフリーランニングも武器の一つではあるが…あとは柏木陽介と森岡亮太は期待大だ。この二人は岡崎と相性良いだろう。

岡崎慎司を王様に


 ということで私の結論は岡崎を中心にして、ポゼッションよりもカウンターを狙うチームが見てみたい!だ。岡崎様の要求に従わず裏にパスを出さない者は出場機会を失うというレベルの岡崎中心チームを見てみたい。相手が引いてきたらシンプルにサイドから。かならず岡崎がニアに突っ込んで潰れてくれるから単純に合わせるもよし、その後ろからフリーでシュートを打つもよし。クロッサーとして酒井宏樹に期待しよう。長友佑都はクロスの精度がいまいちと言われることもあるが岡崎にはニアに速いボールを送っておけばチャンスになるので問題ない。内田篤人も単純にパスが上手いのでクロスのみならずスルーパスも期待できる。

 とりあえず、アギーレ監督の岡崎の取扱いに要注目だ。

2014年8月10日日曜日

ゾーンディフェンスとマンマーク、3バックと4バック、そしてパスコースとバイタルエリア

マンマークとゾーンディフェンス

 マンマークとゾーンディフェンスの違いをじつはよくわかっていない。マンマークといっても最初から各自がつきっきりになっているわけではないしゾーンだからといって人につかないわけではない。

ゾーンディフェンス

ゾーンは人と人との距離を一定に保ち縦パス(楔)を入れさせない守備と考えている。まず、パスコースを消してからボールホルダーにプレッシャーをかける。パスコースを限定していって相手が悪いポジションにボールを回した瞬間襲いかかるわけだ。

マンマーク

マンマークはまずボールホルダーにプレッシャーをかける。パスコースはあってもいいからボールホルダーにプレッシャーをかける。そのあとパスを出されてもパスの受けてのマークマンが責任をもってプレッシャーをかける。これを繰り返す。

パスコース

マンマークのほうがきつい。つねにプレッシャーをかけるしパスコースも結構ある。相手がパスコースを作る動きが少ない場合は比較的簡単にボールを奪取できそうだがポジションをこまめに修正してパスコースをつくられつづけるとマークを外されやすい。それにワンタッチの崩しにも弱い。

 ゾーンはまずはバイタルエリアに入れられないことを考える。サイドバックに対してはある程度ボールを出されても良いというポジションを取る。ボールが出てから全体をスライドさせつつプレッシャーをかける。サイドハーフとセンターハーフの間、センターハーフとセンターハーフの間にボールを出されるとピンチになりやすい。ここはどこのチームも狙ってくる。

3バックと4バックのバイタルエリア

3バックはバイタルに出されたあとに躊躇なくアタックに行きやすい。バイタルエリアに出されないのは最高だが一試合で0ということはほぼない。ゆえに出された後にどう対応するかも重要だ。基本はセンターバックが飛び出す。残りのディフェンスラインは収縮する。この時3バックだとゾーンに隙間が出にくいため躊躇なく飛び出しやすい。そもそも受けようとする人について行くのが基本だ。これはボールを持つ前から捕まえるのでマンマーク的な守備といえる。4バックだとラインから飛び出した瞬間にディフェンスラインに大きな穴が空く。サイドバックの絞りが間に合わない場合が多いからだ。

バイタルエリアでワンタッチの崩し

どちらにせよ、バイタルエリアに縦パスを入れてからワンタッチで崩されるとディフェンスラインは無力となる。バイタルエリアでのワンタッチの崩しがあまりにもうまい相手に対してはバイタルエリアでボールをもたせてミドルやらパスやらを出させたほうがまだましかもしれない。ただし、大体トップ下とかはこの辺りの技術が高い選手が多いのでそれができない。メッシなんかをここでフリーにしたらどうなるか、ということだ。しかしその辺の技術が低くそこまで危険な選手がいないがワンタッチの崩しのメカニズムが浸透している相手の場合はぜったいになしとはいえない対応とも考えられる。

 というわけで、まずはバイタルエリアに入れさせない。入れられたらどう対応するか。逆に攻撃側はどうやってパスを通すか、入れた後にどう崩すかという部分を見ると面白い。バイタルエリアは個人技が光る瞬間だ。攻撃も守備も最もピリピリした瞬間であり、見逃せない。

2014年8月9日土曜日

【Jリーグ】【サガン鳥栖】なぜサガン鳥栖はユン・ジョンファン監督との契約を解除したのか?

 ユン・ジョンファン監督がサガン鳥栖をやめた。解任なのか辞任なのかはよくわからない。

 ユン・ジョンファンといえば今年最も評価の高いJリーグ監督であろう。戦力と順位を考えれば素晴らしい功績だ。その監督を外すということに疑問が生じるのは当然だ。

 推測してみると①金銭面で折り合いがつかなかった②引き抜き③チーム編成で意見が合わない あたりが考えられるだろう。結果はもちろん内容に不満があったというのはさすがにないと思う。選手との関係は現場を知らないので分からない。去年の大宮はそういう問題だったのだろうか。

①金銭面で折り合いがつかなかっった


 これはいかにもありそうだ。鳥栖はビッグクラブではないが近年の結果は良く、選手も監督もそれに見合った給料を要求するのは当然だ。豊田を残したり相当頑張っていると思う。戦力も結構充実しているしフロント陣の努力が伺える。これは監督の要求もあったのではないだろうか。そしてそれに対する結果も出しクラブとしては極めて良いサイクルなのだがそろそろ限界ということかもしれない。これが理由ならしょうがないと思う。ただ、これだと今シーズンいっぱいやらないということが不思議だ。今シーズンやりきって契約満了まで指揮をとっても良さそうなものだ。Jリーグでの優勝を狙えるのだから、監督の経歴をより充実したものにするという意味でも今年いっぱいはやる、というのが自然に思う。

②引き抜き


 よって引き抜きの噂がでてくる。Jリーグということはないと思うので韓国からの引き抜きというのは非常に自然な推測に思われる。代表監督もまだ決まってないようだし、次の五輪の監督というのが有力なようだ。これなら会見ではっきりと理由を言えないのもわかる。もちろん金銭面の都合という話もしずらいだろうが、引き抜きの場合はその相手先が発表してない段階でその情報は出せないだろう。今後の動きを見ればいずれは真相がはっきりしそうだ。

③チーム編成で意見が合わない


 会見ではチーム作りの方向性なんかが違うといっていたらしいがこれは信用出来ない。勝っても解任なんていうのはレアル・マドリーくらいではないのか。豊田がドイツに行くかもといううわさもあるがこちらも結構微妙だ。たとえ、今夏や来年以降の戦力が多少落ちても辞める程の理由になるだろうか。

 まあもう少し様子を見れば真相が分かりそうではある。サガン鳥栖は同様はあるだろうがやり方を変えずに頑張って欲しい。新しい監督を据えるよりもいまのやり方を熟知しているコーチが引き継ぐほうが良いと思う。いい状態のチームの監督を変えるとやばいことになるパターンは結構ある。ガンバもそうだしマンチェスター・ユナイテッドもそうだ。バイエルンはさらに強さを増したが。